イラクで戦死した米兵が”アンデッド”となって活躍する ホラー・アクション・コメディ『ゾンビ処刑人』。 c)2011.Putrefactory Limited,LLC 宗教はコドクが嫌いな人間が生み出したグレートな発明品だ。今よりもずっと生きるのが困難だった時代、頭のいい人が”天国”というフィクションの世界を考え出したことで、悲惨な生活を送る人々は死んでからの将来に希望を持つことができた。また、天国とセットになった”地獄”の存在を広めることで、際限なく欲望に突っ走る人間の行動を抑制することに成功した。今ではどの宗教団体もお金儲けに忙しいが、無宗教な若者たちにとって新たな信仰の対象となりつつあるのがゾンビという存在。ゾンビは20世紀後半のスクリーンの中に生まれた新しい神さまなのだ。フツーの神さまは天国で人間の行動を眺めているが、ゾンビは墓場から甦った身近な”ケガレの神さま”である。コドク感や無