失敗だらけの人類史 英雄たちの残念な決断 人類が犯してきた失敗の数々をアダムとイブまでさかのぼって検証した書。聡明で経験豊かなリーダーたちは、なぜ判断を間違えたのか。 定価:2,860円(税込) amazon 楽天ブックス
水橋 そうですね。最初にお話を頂いてから、大体2年弱くらいでした。誰よりも長く「スカーレット」の世界にいたので、なかなか抜けきらないですね。執筆を終えた瞬間はすごく楽しかったなと思ったし、「まだまだ明日も書きたい」と思うくらい充実していました。実はもう次の仕事に入っているんですけど、それでもまだふとした時に「スカーレット」のことを考えたり、反省したりします。 ――反省というのは? 水橋 「スカーレット」は放送されなかったシーンがいっぱいあるんです。削ぎ落とされて良くなる場合もあれば、15分に収まらず仕方なくカットということもあって。最終週はそれがかなり多かったんですね。 たとえば最終週の月曜日、八郎(ヒロイン喜美子の夫、松下洸平)が作った玉子焼きを前に、武志(喜美子の息子、伊藤健太郎)が八郎に思いをぶつけますが、脚本では八郎もそれに対してきちんと言葉を返し、これまでの思いを語る長いセリフが
水橋 ヒロインが戸田恵梨香さんに正式決定する前から、プロデューサーの内田ゆきさんと話していたのは、同業者の夫婦がうまくいかなくなる様を描くのは面白いのでは? ということです。結婚して夫婦揃って陶芸家になるけど、妻の才能が秀でていることで夫とのすれ違いが生まれる……。もともと、そういったところを描きましょう、描きたいねと言ってたんです。 *1 喜美子は望む焼き色を出すため、「穴窯」方式の作陶に取り組むが、薪代をまかなうために借金までしている。窯焚きの失敗は6回に及ぶが、このまま失敗が続けばこれまでの投資が水泡に帰すばかりか、窯が崩れ落ちて家に火が燃え移り、火事になってしまうかもしれない。諦めずに試行錯誤を重ねて、次は2週間も1150度の窯焚きを行おうとする喜美子に対し、堪忍袋の緒が切れたとばかりに、八郎の次のセリフへとつながる。 戸田恵梨香さん ©時事通信社 八郎には絶対に言わせなかった言葉
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