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2015年3月6日のブックマーク (2件)

  • もののまぎれ - Wikipedia

    もののまぎれは、『源氏物語』に記された3つの事件で起こった事象を言い、中でも藤壺事件に伴う事象を言う[1]。『源氏物語』において重要な概念とされ、時に「主題である」とされることもある語である。 藤壺事件 光源氏が義母である藤壺と密通し、その結果表向きには桐壺帝の子であるが実は光源氏の子である皇子が生まれ、その皇子が冷泉帝として即位し、冷泉帝が自身の出生の秘密を知ったことにより実父である光源氏に譲位しようとしたが叶わずその代わりに光源氏を太上天皇に准ずる待遇(准太上天皇)にした。 女三宮事件 柏木が光源氏の正である女三宮と密通し、その結果表向きは光源氏の子であるが実は柏木の子である薫が生まれた。 浮舟事件 浮舟が薫だと思って匂宮を迎え入れてしまった。 「もののまぎれ」という語は、国語的・辞書的な意味では 物事の忙しさなどにとりまぎれること(=どさくさまぎれ) 人目に隠れてひそかに事を行うこ

  • 受難

    「源氏物語」は桐壷帝から今上帝まで、四代の天皇にわたる七十年あまりの物語でもある。物語内の天皇は恋に身を焦がし、管弦の宴や絵合わせに興じる(王朝のみやび)の中心的存在として描かれている。ところがそんな「源氏物語」が、明治以降、天皇を主権者とする大日帝国憲法の下で「不敬の文学」として幾度か非難にさらされ、弾圧の対象にすらなっていた。「源氏物語」の何が、それほど危険視されたのか。 1933年(昭和八年)十一月、劇団「新劇場」による東京・新歌舞伎座での「源氏物語」公演が、開幕の四日前に、警視庁保安部から突然中止を命じられた。この公演は、源氏や義理の兄の頭中将らが理想の女性像を語り合う第二巻「帚木」から、謀反の疑いを着せられた光源氏が、都を離れて謹慎する第十二巻「須磨」までを、六幕十七場に戯曲化したものだ。光源氏を演じるのは坂東蓑助だった。 十一月二十二日付の読売新聞朝刊は、「期待の”源氏物語”