ビール大手4社の2014年6月中間連結決算が6日、出そろった。5月に米酒造大手ビーム社を買収したサントリーホールディングス(HD)が、売上高でキリンHDを抜き、中間期で初めて首位に立った。長らく業界の盟主だったキリンは唯一の減収減益で苦戦ぶりが鮮明になっている。 【ビール消費量1、2位は都市部 3位は「お酒好き」のアノ県】 サントリーは主力の高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ」の出荷が過去最高を更新。売上高の過半を占める飲料・食品部門も好調で、売上高は前年同期比18.0%増の1兆1089億円と中間期として過去最高となった。米ビーム社買収も海外の売り上げを押し上げた。 対照的に不振ぶりが際だったのがキリンだ。大手各社が4月の消費増税への対応策として相次ぎビール類の新商品を投入するなど販促に力を入れる中で、同社は主力「一番搾り」の販売に注力。結果的に前年に近い販売量を確保できたのは「一番搾