テキスト担当/磯部正義 【あらすじ】 ロボットたちが次々と朽ち果てていく“滅び”に満ちた世界。その荒れ果てた地を、キャシャーンは記憶を失い、あてどなくさ迷っていた。「キャシャーンを喰らえ」と迫りくるロボットたちを圧倒的な力で蹂躙しながらも、己の過去が分からない苦しみにさいなまれるキャシャーン。そんな光の見えない旅の道すがら、キャシャーンはリンゴというロボットの少女と出会う。 【解説】 竜の子プロダクションの名作『新造人間 キャシャーン』(1973〜74年)を、マッドハウス制作で大胆にリメイク。オリジナル版は、1993年にはOVA化、2004年には実写映画化もされるほど根強い人気を持つタイトルだ。今回のアニメ化においてもオリジナル版の持っていたハードな雰囲気——単純な二元論で割り切れない世界観、孤独に戦うべく運命づけられた主人公など——は踏襲され、いっそう後戻りのできない形で突き詰められてい