英ランカシャー地方に住むコリン・ファーマーさん(61)は視覚障害者である。市内に住む友人に会うために、“かたつむりのペースで”白杖をついて歩いていたところ、前方から喧騒が近づいてきた。いくつか叫び声が自分に向けられ、中に“武器を捨てろ!”の声も。次の瞬間彼がくらったのは50,000ボルトのスタンガンである。地面にもんどり打ったファーマーさんは自分が盲目であることを繰り返し訴えようとしたが、警察チームは後ろ手に手錠をかけた。闇の住人であるファーマーさんには全てが悪夢のようで、「まるでフーリガンに襲われたかのように感じられた」と語っている。 実はこの日、警察に「武士の刀で武装した男が町を歩いている」の通報が複数寄せられ、パトロールを強化していたのだという。ファーマーさんの持つ白杖を日本刀と見間違えた警察官が、早まった行動でミスを犯したというのが顛末であるらしい。 ランカシャー警察は間違いを認め