石田流対策として、「こなたシステム」または「K塚システム」と呼ばれている作戦をご存じだろうか。 上図はこの作戦の理想的な成功図で、2筋攻めに飛車角金桂が集中し、先手は収拾がつかなくなっている。 この先手、実はプロ棋士である。 ニコニコ生放送の企画で指された10秒将棋のなかでの一局。 動画はこちら。棋譜はこちら。 10秒将棋とはいえ、初見ではプロでも完敗することがある破壊力のある作戦だ。 さらにこの作戦のタチが悪いことは、後手側が必ず誘導できることであり、3手目に▲7五歩と突けばまず下図までは進む。 ここから漫然と駒組みしていては、上で示したように理想的な攻撃陣を構築されてしまう。 誘導率が高い割にそこまで知名度がないということはやはり少し無理筋なのだろうが、ネットで調べても対抗策が見つからないので将棋ソフト”浮かむ瀬”とともに対策を探ってみることにした。 初手から ▲7六歩 △3四歩
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