国際自然保護連合(IUCN、本部・スイス)は5日、絶滅の恐れがある動植物を記載した「レッドリスト」の最新版を発表した。除草剤の使用などで野生のイネやムギが脅かされ、イルカの仲間は漁業の混獲などで激減。IUCNは持続可能な農業や漁業への転換を呼びかける。 今回は世界の9万1523種を評価し、2万5821種を絶滅危惧種とした。 作物の野生種では、イネ25種中3種、ムギ26種中2種、ヤムイモ44種中17種が、それぞれ絶滅危惧種になった。森林伐採や過剰な放牧、除草剤の使用などが脅威になっているという。野生種の遺伝子は、病気や害虫に強い作物への品種改良に役立つため、食料安全保障の面からも保全が必要と指摘している。 水生哺乳類では、イルカの仲…
![野生のイネ・ムギ、絶滅危惧種に 除草剤の使用で:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ba6fbc70ca03a6cf88ecba39b7ac130bf6395222/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2Fc_AS20171205002297_comm.jpg)