誰が得して、誰が損する? スイスの国民投票「私でも反対」 導入に必要なこと 衆議院選挙でも言及する党が現れた「ベーシックインカム」ですが、いまいち、関心は高まっていません。実験的に導入された国もあれば、国民投票で否決されたところも。過去には、支給額が高すぎて人々が働かなくなってしまった例まで……。いったい、いくらが適正なのか? 国内の議論に足りないものとは? 専門家に聞きました。 「AIからBIへ」スローガンに欠けていたこと 話を聞いたのは、駒沢大学准教授の井上智洋(ともひろ)さんです。 井上さんは、まず「ベーシックインカム」が日本では「全然、知られていない」と言います。 今回の衆院選で、一部、注目されましたが「注目のされ方が悪かった」と指摘します。 「希望の党の小池百合子代表が『AIからBIへ』というスローガンを訴えていました。しかし、選挙で言及するには、財源についてもう少し煮詰める必要