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ブックマーク / honz.jp (3)

  • 『モンスターマザー』長野・丸子実業「いじめ自殺事件」、加害者と被害者が入れ替わるまでの全て - HONZ

    一晩で一気に読み終えたのだが、背中からは嫌な汗が流れていた。とても、他人事ではいられない。こんなことが起こりうるなら、普通に暮らしている人がある日突然、殺人犯に仕立てられても、全然不思議ではないだろう。自分の中で想定していた、世の中に対する前提条件が、もろくも崩れ去っていくような印象すら受けた。 「丸子実業高校バレーボール部員自殺事件」は、2005年にバレー部に所属していた同校1年生の高山裕太君が自殺した事件である。当初、運動部内でのいじめを苦にしていたことが原因とされており、母親はむせび泣きながら学校の対応不備を訴え、その後、母親側の代理人が校長を殺人罪で告訴するまでに至った。 しかし実態は、まるで違ったのである。2008年に長野地裁が下した判決では自殺の要因がいじめであったと認定されず、逆にバレー部から母親側への「精神的苦痛」に対する提訴については全面的に認める判決が下された。 書は

    『モンスターマザー』長野・丸子実業「いじめ自殺事件」、加害者と被害者が入れ替わるまでの全て - HONZ
    goldwell
    goldwell 2016/03/04
    おお、これはなんか激しく気になる内容だな。/知らず知らずの内に人は思考がステレオタイプに嵌ってしまうのだろうな。だがいざ無実の加害者の立場に立たされた場合に潔白を証明するのは難しい
  • 直球しか投げなかった男・土田世紀『編集王』 | マンガ新聞

    ※この記事は2014年07月24日にマンガHONZ(運営:株式会社マンガ新聞)にて掲載した記事の転載になります。 レビュアー:佐渡島 庸平 なんて悲しいマンガなのだろう。 なんて切ないマンガなのだろう。 20年ぶりに土田世紀の『編集王』を読み直した。昔は熱いマンガだと思っていた。熱い生き様の男を、ハイテンションで描いたマンガだと。 土田世紀という男の生き様と合わせて読むと、とても切なくなった。 土田世紀は、2012年4月に43歳という若さで亡くなった。 アルコールから抜け出せない生活で、アルコールのせいで死んだ。晩年は金銭的余裕もなく、出版社から献されたを中古書店に売り、それでお酒を飲むこともあったと聞いている。 『編集王』の中には、マンボ好塚というアルコール中毒の漫画家が出てくる。そして、そのマンボ好塚は、アルコール中毒のせいで人間関係を失い、死んでいく。20代の土田世紀は、どんな気

    直球しか投げなかった男・土田世紀『編集王』 | マンガ新聞
    goldwell
    goldwell 2014/07/24
    『編集王』とかまさにスピリッツが面白かった頃だなぁ。作者お亡くなりになっていたなんて…。/そういえばこれも原作の良さを見事に潰したドラマ化をされてたね。
  • 『江戸時代の天皇』 - HONZ

    昨今の「維新流行」はいったい何なのだろうか。政権交代からTPP、政治家の自己アピールまで、なにかと言えば平成維新だ、平成の開国だ、奇兵隊だ龍馬だと、幕末・維新期になぞらえる。江戸時代は由らしむべし、知らしむべからずの封建的・圧政的時代であり、「鎖国」によって激動する世界史の流れにも目を瞑った時代。それを打ち破ったのが明治維新であり、近代国家日の夜明け、日の青春であるという、いわば「維新史観」が厳然と根を張っていているらしい。だがそれは、維新になぞらえてしまえばもうそれ以上深く考える必要もないという、思考停止の作用を働かせてはいないだろうか。維新=善であると。言うまでもなく、維新とは政権を奪取した側が権力闘争と内戦の勝利を「御一新」と呼び、やがて「維新」と呼んだに過ぎず、そもそも善と悪という基準で判断するようなことではない。歴史の流れに「以前と以後」という断層を安易に設定してしまうことに

    『江戸時代の天皇』 - HONZ
    goldwell
    goldwell 2011/11/09
    改暦に関する駆け引きは、小説だが『天地明察』が面白かったなぁ。キャッチコピーとされている「維新」のいかがしさ・いい加減さについては同意
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