史上初の女流五冠を達成した将棋の里見香奈さん 将棋の第6期マイナビ女子オープン五番勝負(マイナビ主催)第3局が1日、大阪市福島区の関西将棋会館で指され、挑戦者の里見香奈女流四冠(21)=女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花=が上田初美女王(24)に129手で勝ち、3連勝でタイトルを奪取した。里見は史上初の女流五冠となり、6大タイトル独占まで残すは女流王座のみとなった。 女流王座戦は今秋に五番勝負がある。里見が全冠独占するには自身の保持するタイトルを防衛しつつ、挑戦者決定トーナメントを勝ち抜かねばならない。過去には清水市代女流六段(44)が四大タイトル時代の1996年と98年の2回、全冠独占を達成している。 里見は島根県出雲市出身。2012年に出雲から大阪に拠点を移し、女流棋戦を戦いつつ、男性と互して戦う「棋士」になるためプロ棋士養成機関「奨励会」で修業中。女性初の初段になり、プロ棋