大河ドラマの出演は初めてで、家族をはじめ、たくさんの人たちに喜んでいただきました。しっかりした枠組みの中で病弱な役柄に取り組むのも、実は初めてです。撮影前に、家で倒れ方や座り方、崩れていく姿の練習を、これでもかというくらい試みました。 けれども、三谷さんの中では役に対するイメージがたくさんあったようで、こうは「病弱だけれども、病に酔っている“悲劇のヒロイン”タイプ。笑えるくらい負のオーラをまき散らしているけれど、憎めなくてチャーミング」という説明を受けました。もしかしたら、稲(小松姫)との対比で、そのようなイメージを思いつかれたのかもしれません。 私は第3回「策略」からの登場でしたが、セリフは少なくても、台本には“せきこむ”というト書きが書かれていました。その中で、要求されるたくさんの要素をどう表現すればいいのかわからなくて、もう一度、三谷さんに伺ったんです。すると、志村けんさんの「もしも