vThrii開発のきっかけ vThriiの元になっているのは、筑波大学が内閣府プロジェクトの一環として開発していた「BitVisor」と呼ばれる仮想化システム。当初の目的は、OSのサンドボックス化だったそうです。サンドボックス化=箱庭化することで、OSからのリクエストを仮想環境が拒否できるなど、セキュアな環境が保たれるわけですね。このプロジェクトが終了したあとも独自開発を進め、東京大学への納入を目指すためにMacに対応させ、バックグラウンドでのブートイメージ配信などの機能を加え、vThriiを完成させたそうです。 つまり、vThriiの採用第1弾が東京大学なのです。東大は国立の教育機関なので入札を経ての採用になるわけで、過去の採用実績がないvThriiは圧倒的に不利かと思いきや、「OS XとWindowsのデュアルブートやマシンの起動時間など、東大が要求する厳しい基準を満たせるシステムはv