1 新憲法大綱案 新憲法制定促進委員会準備会 提案趣意 日本国憲法の見直しを求める声が高まるなか、国会の衆参憲法調査会は5年にわたり内外憲法事情の 調査を行い、主要政党、民間団体、マスコミ、個人も、それぞれの思いを込め、憲法改正に向けてさま ざまな提言を行ってきた。こうした活発な憲法論議を通じて、憲法改正の必要性はもとより、あるべき 憲法の姿についても、多くの国民の間に一定の共通認識が醸成され、新憲法制定気運の盛り上がりは、 いまや一大国民運動の様相を呈するに至っている。 日本国憲法施行60周年を迎える今日、この国民の声をいよいよ政治のステージへと押し上げるべき 時機が到来したというべきである。そこで我々国会議員有志一同は、党派を超えて団結し、憲法の改正 ひいては新憲法の制定に向けて具体的な行動を開始することを決意し、その第一歩として、かかる行動 の指針および今後の議論の叩き台とすべき新