ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven, 1770~1827)と言えばクラシック音楽においては巨人の中の巨人、誰もがその存在と作品群を崇め奉ってきた作曲家でしょう。 僕がピアニストなので今回はピアノ作品に焦点を当てたいのですが、まず彼のピアノ作品の中で何が凄いかと言われれば真っ先に挙がるのは32曲のピアノソナタと考えて間違いないと思います。俗に「ピアノの新約聖書」などと呼ばれたりもするようです(ちなみに「旧約聖書」と呼ばれるのはバッハの《平均律クラヴィーア曲集》らしい)。その所以としては、大小の規模の差はあれど、ベートーヴェンがその創意をフルに注ぎ込んで1曲1曲において音楽的実験プロジェクトを試みた点にあるでしょう。ここにおいてベートーヴェンのソナタは奥深いと言われるわけです。 次いでベートーヴェンのピアノ作品の中で注目されるのは変奏曲でしょう。彼はあの手この手で多様な変
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