ブックマーク / book.asahi.com (2)

  • 都市伝説が招く惨劇 「ノゾミくん、こっちにおいで」など杉江松恋さんが薦める新刊文庫3冊|好書好日

    杉江松恋が薦める文庫この新刊! 『ノゾミくん、こっちにおいで』 水生大海(みずきひろみ)著 ポプラ文庫 748円 『頭の中の昏(くら)い唄』 生島治郎著 竹書房文庫 1430円 『ローンガール・ハードボイルド』 コートニー・サマーズ著 高山真由美訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 1408円 (1)夜八時、海のそばで合わせ鏡を作ると、鏡の中からノゾミくんが現れ、どんな願いごとでも叶(かな)えてくれるという。そんな都市伝説を実行に移した十五歳の菅野由夢(かんのゆめ)が、校舎の屋上から転落して死亡した。友人のスマートフォンに「のぞみくんにころされる」というメッセージを残して。 無邪気なおまじないのはずだったものが禍々(まがまが)しい脅威となって襲い掛かってくる。そんな恐怖を描いた作品であり、SNSで流れる噂(うわさ)のような危ないものにもすがってしまう、若者たちの不安定な心情が惨劇を通じて描かれている

    都市伝説が招く惨劇 「ノゾミくん、こっちにおいで」など杉江松恋さんが薦める新刊文庫3冊|好書好日
    goonlucky
    goonlucky 2020/12/18
  • オスカー・ワイルド「サロメ」 なぜ斬首を、解釈は無限に|好書好日

    桜庭一樹が読む ミステリー用語に“誰が殺したのか(フーダニット)”“どうやって殺したのか(ハウダニット)”“なぜ殺したのか(ホワイダニット)”というのがある。中でもホワイダニット物には、犯人の動機を問う良質な心理小説が多く、わたしも大好きな分野の一つだ。 さて。――王女サロメはなぜ預言者ヨカナーンの生首をほしがったのだろうか? 舞台はユダヤの王宮。兄王を殺してその妃をとしたヘロデ王が君臨しており、兄王と妃の間の娘サロメは半ば囚(とら)われの身だ。サロメは牢に幽閉される預言者ヨカナーン(聖ヨハネ)に心惹(ひ)かれるが、母と同じ邪悪な女だと拒絶される。その夜サロメは、王から踊れと強要されると、見事な舞を見せ、褒美としてヨカナーンの生首を所望。やがて運ばれてきた生首に、熱烈な口づけをしてみせる……! 作者は一八五四年アイルランド生まれ。作家としてロンドンで時代の寵児(ちょうじ)となるが、同性愛

    オスカー・ワイルド「サロメ」 なぜ斬首を、解釈は無限に|好書好日
    goonlucky
    goonlucky 2020/09/13
    桜庭一樹さんのレヴュー。 「もとより、信仰を持つ者から死によって奪えるものなどないことは、サロメにもわかっていた」
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