ブックマーク / realsound.jp (8)

  • 連載:道玄坂上ミステリ監視塔 書評家たちが選ぶ、2022年2月のベスト国内ミステリ小説

    今のミステリー界は幹線道路沿いのメガ・ドンキ並みになんでもあり。そこで最先端の情報を提供するためのレビューを毎月ご用意しました。 事前打ち合わせなし、前月に出た新刊(奥付準拠)を一人一冊ずつ挙げて書評するという方式はあの「七福神の今月の一冊」(翻訳ミステリー大賞シンジケート)と一緒。原稿の掲載が到着順というのも同じです。 オミクロン流行にウクライナ侵攻で緊迫する国際情勢と、気の休まらないことは多いですが、せめて読書で気晴らしをどうぞ。 野村ななみの一冊:鴨崎暖炉『密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック』(宝島社文庫) 「このミス」大賞文庫グランプリ受賞作は、とにかく密室づくしだ。ある判例により、密室殺人が多発している日。主人公が泊まる館は陸の孤島となり、さらに連続密室殺人が発生する。一人二人と消えていく関係者、次々と現れる多様な密室。主人公たちがその謎に挑む一方で、繰り返される事件

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    goonlucky 2022/03/11
  • 「俺らこそが真のパンクや!」中川敬が振り返る、初期ソウル・フラワー・ユニオンの精神

    ソウル・フラワー・ユニオン初の評伝『ソウル・フラワー・ユニオン 解き放つ唄の轍』(河出書房新社)が刊行された。彼らを追いかけ続けたフォトグラファー/音楽ジャーナリストの石田昌隆・著による渾身の一作である。「音楽は、ミュージシャン個人の内面から出てきたものより、ミュージシャンを媒介して、ひとかたならない現実の断片が吹き出してくるところを捉えたもののほうがズシンと伝わってくる」(書より)という著者の音楽観が明かされ、それを体現する存在としてのソウル・フラワー・ユニオンが描かれる。阪神淡路大震災、東日大震災、寄せ場、韓国、東ティモール、パレスチナ、アイルランド、辺野古、そして官邸・関電前と、世界中のさまざまな現場と関わり、世界中のさまざまな音楽と交わることで形作られ、いまもなお変容し続ける稀代のミクスチャー・バンドの現在に至る道を鮮やかに照らし出した、必読の一冊である。 今回の取材では、同書

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    goonlucky 2021/12/04
  • 眉村ちあきを深く知るためのいくつかの質問 個性が爆発した快作「Individual」の誕生、コロナ禍で得た“強さ”も明かす

    眉村ちあきを深く知るためのいくつかの質問 個性が爆発した快作「Individual」の誕生、コロナ禍で得た“強さ”も明かす 眉村ちあきは、自己肯定感が高そうだという声について「だまされてるな、って思う(笑)。私は自己肯定感が高いふりをしてるんですよ」と語る。眉村は、2017年に自身が社長を務める「株式会社 会社じゃないもん」を設立し、2018年には『ゴッドタン』(テレビ東京系)で即興ソングを披露し注目を集めるなど、さまざまな活動で話題を呼んできた。2020年12月14日には日武道館公演も行い、日コカ・コーラの「ジョージア」Worker's Songキャンペーンや日清品の「カップヌードルPRO」の楽曲も手がけ、順風満帆な活躍ぶりだ。しかし、実はコロナ禍まで他人に怒ることができなかったともいう。彼女がコロナ禍で得たという「強さ」について聞いた。(宗像明将)【インタビュー最後にプレゼント

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    goonlucky 2021/07/22
  • 島本理生『2020年の恋人たち』が描き出す、30代女性の強さ 経験の積み重ねで得たものとは

    理生さんの描く女性たちはみな、弱くて強い。 かすかな違和感を覚えていても、好意を寄せてくれる相手がいればはっきりと拒むことができず流されていくし、その結果たいていの場合、肉体的にも精神的にも傷つけられる。たとえみずから思いを寄せた相手だったとしても、好き、という感情をたてに強いられる理不尽に、巻き込まれたあとでないと逃れることはできない。その弱さはたぶん、社会的なものでもあるだろう。女性は守るべきものという優しさは、同時に、軽んじていいものだという横暴さでもある。時代が変わってきたとはいえ、その無自覚なマッチョ志向はいまだ男性にも女性にもそなわっていて、どんなに紳士的で腰の低い男性であっても、たとえば『ナラタージュ』の小野くんのように、恋愛関係に陥ったとたん獰猛な一面を垣間見せるし、主人公の泉はそれを息苦しく感じながらも、むりやりにでも寄り添おうとして、関係をよりこじらせていく。 けれ

    島本理生『2020年の恋人たち』が描き出す、30代女性の強さ 経験の積み重ねで得たものとは
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    goonlucky 2021/03/12
  • 菊地成孔の『ラ・ラ・ランド』評:世界中を敵に回す覚悟で平然と言うが、こんなもん全然大したことないね

    *以下のテキストは、 マスメディアがアカデミー賞レースの報道を一斉に始める前の、2月20日に入稿、更に4日前に書かれたもので、つまり所謂 「あとだしジャンケン」ではない旨、冒頭に強調しておく。 今時これほど手放しで褒められてる映画があるだろうか? 当連載は、英語圏の作品を扱わないので今回は<特別編>となる。筆者は映画評論家として3流だと思うが、作は、複数のメディアから批評の依頼があった。大人気である。「全く褒められませんよ」「こんな映画にヒーヒー言ってるバカにいやがられるだけの原稿しか書けませんけど」と固辞しても、どうしても書けという。 そりゃあそうだ。筆者は一度だけヤフーニュースのトップページに名前が出たことがある。ジャズの名門インパルス!レーベルと、米国人以外で初めて契約したから? 違う。女優の菊地凛子を歌手デビューさせたから? 違う。正解は「『セッション』を自分のブログで酷評したか

    菊地成孔の『ラ・ラ・ランド』評:世界中を敵に回す覚悟で平然と言うが、こんなもん全然大したことないね
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    goonlucky 2017/03/06
  • 電気グルーヴが語る、楽曲制作の流儀「悲しみや怒りを無理やり同意させるのはカッコ悪い」

    3月1日、電気グルーヴがニューアルバム『TROPICAL LOVE』をリリースする。同作は、4年ぶりのオリジナルアルバムで、ゲストに夏木マリ、KenKen(RIZE、 Dragon Ash,、LIFE IS GROOVE)、トミタ栞らが参加した。 今回の制作にあたり、石野卓球とピエール瀧は3日間の合宿を行い、歌録り以外のほとんどを、Mac音楽制作ソフトGarageBandで作っていったという。そうして完成した『TROPICAL LOVE』は、電気グルーヴの“最高傑作”であると、以下のインタビューの中で石野卓球は語っている。2015年年末から2016年にかけて公開され、ファン以外からも大きな反響のあったドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? 〜石野卓球とピエール瀧〜』を経た、今の電気グルーヴのモードとは。ふたりに話を訊いた。(編集部) 「間違いなく最高傑作だと

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    goonlucky 2017/02/20
  • 姫乃たま、大谷能生に“批評の原理”を聞く「書き言葉は現実と距離を取ることができる」

    音楽のプロフェッショナルに聞く」第3回目は、音楽家であり批評家の大谷能生さんを講師にお招きして、音楽批評について伺っていきます。 批評と言うと辛口な批判のことだと思われたり、個人的な感想になっていたり、もはやただの悪口だったり……。 批評ってなんだろう。どうして、どうやって、批評を書くのだろう。 音楽を取り巻く複雑な環境を批評で縦断してきた大谷能生さんに、言語の成り立ちに立ち返って、基礎から批評について教えてもらいます。(姫乃たま) 批評は書き言葉でのみできる――書き言葉と喋り言葉の違い 姫乃たま(以下、姫乃):まず全体的な話からですが、音楽批評ってなんでしょう? 大谷能生(以下、大谷):えーと、とりあえず「音楽」と「批評」の二つに分けてから考えたいんですが、僕の場合、「批評」っていうのは書き言葉でのみできることっていうことを考えてます。話し言葉、喋ることではできないことっていうか。 姫

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    goonlucky 2017/01/28
  • SPEEDSTAR RECORDSレーベル長、小野朗氏インタビュー「メジャーレーベルとして、タコツボの臨界を超えていく」

    SPEEDSTAR RECORDSレーベル長、小野朗氏インタビュー「メジャーレーベルとして、タコツボの臨界を超えていく」 音楽文化を取り巻く環境の変化をテーマに、キーパーソンに今後のあり方を聞くインタビューシリーズ。第5回目に登場するのは、ビクターエンタテインメント・SPEEDSTAR RECORDSレーベル長の小野朗氏。同レーベルは1992年の設立以降、サザンオールスターズをはじめとする大物アーティストを輩出してきた、日屈指の名門レーベルだ。2010年にレーベル長の就任した小野氏は、ロックに強みを持つ同レーベルの豊かな音楽的資産をどう受け継ぎ、さらには、激変するシーンやビジネス環境にどう立ち向かってきたのか。同氏がSPEEDSTAR RECORDSで初めて担当したTHE MAD CAPSULE MARKETSとの逸話から、昨年末にリリースされた星野源『YELLOW DANCER』が大ヒ

    SPEEDSTAR RECORDSレーベル長、小野朗氏インタビュー「メジャーレーベルとして、タコツボの臨界を超えていく」
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    goonlucky 2016/04/18
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