ブックマーク / www.chikumashobo.co.jp (2)

  • 海をあげる 上間 陽子 著

    こんな声で話す柴山さんを聞いたことがなかったので、「よろこんでいるんだなあ」「筑摩書房のみなさんにようやくお礼が言える」と思いました。共同研究者のひとりでもある岸政彦さん、『地元を生きる―沖縄的共同性の社会学』(ナカニシヤ出版)チームのメンバー、今やっている若年出産女性チームのメンバーにようやく恩返しができると思って、とにかくうれしい気持ちで電話を切りました。 それからもずっとドタバタと過ごしていて、その後、歴代の受賞者の方のお名前や作品を見て、「当にとんでもない賞をいただくことになったなあ」と思いました。でも選んでくださった方々は、書店員のみなさん。要するに、沖縄の今に対する書店員のみなさんからの応援なんだなと思いました。この賞は私が受けたのではなく、沖縄に対する賞であり、沖縄で暮らしている私が調査した子たち――当にしんどい思いで生きていますけれど、その子たちに向けたはなむけのような

    海をあげる 上間 陽子 著
    goonlucky
    goonlucky 2021/11/25
    ノンフィクション大賞受賞スピーチ 文字起こし記事/
  • 百年と一日 柴崎友香

    一年一組一番と二組一番は、長雨の夏に渡り廊下のそばの植え込みできのこを発見し、 卒業して二年後に再会したあと、十年経って、二十年経って、まだ会えていない話試し読みあり 角のたばこ屋は藤に覆われていて毎年見事な花が咲いたが、よく見るとそれは二の藤が 絡まり合っていて、一つはある日家の前に置かれていたということを、今は誰も知らない 逃げて入り江にたどり着いた男は少年と老人に助けられ、 戦争が終わってからもその集落に住み続けたが、ほとんど少年としか話さなかった試し読みあり 〈娘の話 1〉 駅のコンコースに噴水があったころ、男は一日中そこにいて、パーカと呼ばれていて、 知らない女にいきなり怒られた 大根の穫れない町で暮らす大根が好きなわたしは大根の栽培を試み、 近所の人たちに大根料理をふるまうようになって、大根の物語を考えた たまたま降りた駅で引っ越し先を決め、商店街の酒屋で働き、配達先の女と知

    百年と一日 柴崎友香
    goonlucky
    goonlucky 2020/09/10
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