ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/pakkun (12)

  • これを読んで僕が「統一教会擁護派」か判断してください(パックン)

    国会が果たすべきは「ルールメーカー」としての役目のはず(衆議院で安倍元首相に黙とうを捧げる議員たち、8月5日) Issei Kato-REUTERS <「統一教会問題はもういい」「安倍元首相の国葬ゲキ押し」などと報じられた発言の真意をお伝えします> 炎上ではないが、なんだかくすぶっているようだ。 先日、テレビ番組『ビートたけしのTVタックル』で僕がある発言をしたあと、少し珍しい現象が起きた。基的にリベラルな僕はだいたい「左」から褒められ「右」から叩かれることが多いが、今回は逆パターンになった。 それは今度の臨時国会で旧統一教会と政治家の接点を追及するべき否かというテーマで討論しているときの僕の発言だった。ネットニュースの「パックン『統一教会問題はもういい!』」などという見出しが広まり、僕が教団と政治家との関係は気にしないと言っているように捉えられているようだ。 まあ、それなら叩かれるのも

    これを読んで僕が「統一教会擁護派」か判断してください(パックン)
  • 欧米のウクライナ援助の裏にある不都合な真実(パックン)

    「同じ白人」というバイアスは援助にどの程度影響したのか(ウクライナ難民と交流するローマ教皇フランシスコ、3月)Guglielmo Mangiapane-REUTERS <海外メディアが思わずポロリしたように、欧米がウクライナへの支援に力を入れるのは自分たちと顔や肌色が似ている「同じ文明の人」だから......でもそれではいけないはず> 自慢じゃないけど......というと、大体自慢が来る。でも、今回は違う。 自慢じゃないけど、僕はロシア軍によるウクライナ侵攻の前に、ある現象が起きると予想して当てていた。このコラムにはその予想は書かなかったが、報道番組のスタッフには話していたので、証人として呼んでもいいよ。 僕が予想したのは、「中近東やアジア、アフリカ、南アメリカなどで紛争が起きるときと違って、またロシアが実力を行使したチェチェン、南オセチア、シリアなどのときとも違って、今回はヨーロッパ諸国

    欧米のウクライナ援助の裏にある不都合な真実(パックン)
  • Black Lives Matter、日本人が知らないデモ拡大の4つの要因

    フロイドの殺害現場で、ろうそくを手にたたずむ人(ミネソタ州ミネアポリス、6月3日) LUCUS JACKSON-REUTERS <丸腰の黒人が白人警官に窒息死させられた事件。パックンがマジメに、デモがこれほどまでに拡大した理由を解説する。黒人たちの苦境、燃え上がる暴動、火に油を注ぐ大統領――これが今のアメリカだ> 暴動だ。黒人の間で警察に対する怒りが爆発し、アメリカの街が燃えている──。 では、これは「いつの話」なのでしょうか。2014年に、ミズーリ州セントルイスで丸腰の黒人男性が警官に射殺されたとき? 2001年に、オハイオ州シンシナティで丸腰の黒人男性が警官に射殺されたとき? 1992年に、カリフォルニア州ロサンゼルスで丸腰の黒人男性が警官に半殺しにされたとき? 1979年に、フロリダ州マイアミで丸腰の黒人男性が警官に殺されたとき? 「2020年5月に、ミネソタ州ミネアポリスで丸腰の黒

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  • 検察庁法改正案を強行採決する前に、3つの疑問に答えて!

    <新型コロナウイルスの脅威に国民がさらされているなか、日政府が全力で取り組んでいることは......検察官の定年延長問題> 日国民は前代未聞の脅威に直面している。命も暮らしも危険にさらされ、日の経済と社会が根から揺るがされている。1人1人も、寝る前にも、起きた瞬間にも、その強敵を意識し、毎日その戦いに神経を尖がらせている。もちろん、その悩みの元は「検察官の定年制」。 すみません。冗談です! もちろん、新型コロナウイルスの話だ。 新規感染者数は下がっているとはいえ、いまだに毎日数十人が亡くなっている。緊急事態宣言が39もの県で解除されたが、公衆衛生の危機が収まったわけではない。さらに、解雇・雇い止めが1月末からで3300人を超え、「コロナ倒産」も150件以上報告されているし、経済的な危機はこれからだとされる。リーマンショックの1.5倍に当たる63兆円の経済損失を予測する学者もいる。

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  • 日本のコロナ対策は独特だけど、僕は希望を持ちたい(パックン)

    嘘ばかりのトランプと違い、安倍さんは正しい情報をきちんと活舌悪く伝えている KIM KYUNG-HOON-REUTERS <ハードでもソフトでもない日の封じ込め策。自粛の「お願い」だけなのは、権力の問題? それともリーダーシップの問題? いろいろあったが成功してほしい、いい国だから――。誌「ポストコロナを生き抜く 日への提言」特集より> 日の独特なやり方に、世界の人はびっくりする。え? 口契約だけで仕事が成り立つ!? 宗教に頼らず倫理観を国民に植え付けられる!? 魚に火を通さずにえる!? COVID-19、新型コロナウイルス感染症に対するアプローチも驚くほど独特だ。 コロナ感染を防いだ、もしくは封じ込めた、世界の「成功例」と比べてみよう。成功モデルは主に2つ見られる。1つ目は都市全体を封鎖したり、広範囲で多少乱暴な手段を用いるスタイル。もう1つは、個人の動きを監視したり、小規模の

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  • 大坂なおみ選手の二重国籍が認められた!

    今年1月の全豪オープンで初優勝し、優勝トロフィーにキスする大坂なおみ選手 Kim Kyung Hoon-REUTERS <大坂なおみ選手は日アメリカの両方の国籍を持つことができる! 日本代表にもなれるし、アメリカでの経済活動もできる> 昨年9月にこのコラム欄で、全米オープンで優勝を果たしたばかりの大坂なおみ選手の二重国籍を認めるように呼び掛けた(「日は大坂なおみの二重国籍を認めるべき!」)。そしてなんと、早いものでその希望が叶った!もちろん、僕のコラムがきっかけで制度が改正された......という風に受け止めてもらっても構わないよ?! でも実は、その希望は前から叶っていたのだ。つまり、前から日の法律は二重国籍を容認している。恥ずかしいことに、前回のコラムの根拠にしていた「日は二重国籍を認めない」という認識が間違っていたのだ。その事実に気づかせてくれたのは、国籍法にまつわる裁判に取

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  • 令和フィーバー:使いづらいものの発表にお祭り騒ぎの愛すべき日本

    <日中が熱狂した新元号の狂騒曲。でもこの話題で盛り上がれる日に、世界は当は憧れている......かも> ※4月16日号(4月9日発売)は「世界が見た『令和』」特集。新たな日の針路を、世界はこう予測する。令和ニッポンに寄せられる期待と不安は――。寄稿:キャロル・グラック(コロンビア大学教授)、パックン(芸人)、ミンシン・ペイ(在米中国人学者)、ピーター・タスカ(評論家)、グレン・カール(元CIA工作員)。 2019年春。世界は激動している。アメリカではロバート・ムラー特別検察官の報告を受け大統領弾劾の議論が佳境を迎えている。イギリスはブレグジット(EU離脱)の期限が迫り、運命の岐路に立たされている。 ニュージーランドでは史上最悪の銃乱射事件の波紋が広がり続ける。インドとパキスタンの核保有国同士の緊張が高まっている。ベネズエラで大統領の座をめぐる争いがロシアvsアメリカという冷戦時代の

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  • 日本は大坂なおみの二重国籍を認めるべき! | パックン(パトリック・ハーラン) | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    日米二重国籍の大坂なおみは、22歳までにどちらかの国籍を選ばなければならない Toru Hanai-REUTERS <*今コラムは2018年9月の掲載時、国籍に関する日の法令について筆者パックンおよび編集部の理解が不足していたため、「日は二重国籍を認めない」という間違った認識で書かれています。詳細は最新コラムにて説明していますので、そちらをお読みください。> 残念なお知らせです。大坂なおみ選手は日本代表でオリンピックに出ません。 すみません。少し言い過ぎました。お知らせではなく予想、残念な予想なだけです。 ちょっと変な予想だけど、この読みには自信がある。残念な自信はある。 理由は簡単。IOC(国際オリンピック委員会)のルールとして、アスリートは国籍のない国の代表選手になれない。そして、日のルールとして、外国籍を有するものは日の国籍を有せない。法律上、アメリカ人の父と日人の母に生ま

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  • 鈴木宗男さんに謝らなきゃ

    <「プーチン大統領は力でクリミアを併合してはいない」という元衆院議員の鈴木宗男さんの発言に驚き、失礼な態度を取ってしまったことを反省中。でも北方領土問題も同じような問題なわけで......>(写真:プーチンを「信頼できるリーダー」と考えている鈴木宗男氏) あけましておめでとうございます! 新年、心を一新するために、まずやらないといけないことが一つある。それは鈴木宗男さんに謝ること。みんなも一回、二回はあるだろうけど、鈴木さんに対して、結構失礼な言い方をしてしまったのだ。謝らないと。 宗男さんのことは僕なりに評価している。過去にいろいろあったが、地元のため、北方四島の返還のために長年尽力していることは事実だ。とにかく彼の愛郷心は間違いない。さらに、僕の大好きな先輩芸人、プリンプリンさんが宗男さんのモノマネをすると超面白い。それだけでも宗男さんに強い親近感が湧く。 その宗男さんと先月、BS朝日

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  • パックンが広島で考えたこと

    アメリカの現職大統領として初めて広島を訪問したオバマは、その演説の中で原爆投下の是非論については触れなかった。しかし現場で演説を聞いたパックンは、戦争のない未来を目指そうと呼び掛けたオバマのメッセージを強く受け止めた> 第2次大戦のとき、僕の祖父は米陸軍航空隊の大佐だった。 の祖父は大日帝国軍特攻隊の教官だった。 僕の祖父はヨーロッパ上陸作戦で任務を終え、アジアに移動する準備をしていた。 の祖父は鹿児島の基地で最後の教え子を見送り、自分が飛び立つ番が来るのを待っていた。そして、1945年8月15日に戦争が終わり、僕の祖父もの祖父も家に帰ることになった。僕の祖父は87歳まで生き、の祖父は90歳になる前日に亡くなった。 僕は2人に、広島や長崎の原爆投下に関して話を聞いたことがある。 2人とも、「戦争が続いていたら自分もいつ死ぬかわからない状態だった」「戦争が早く終わってよかった」と

    パックンが広島で考えたこと
  • マイナンバー歴44年の僕から一言

    あなたのマイナンバーは届いたかな? 実は僕、皆さんより一足先にマイナンバーを持っているんだ。なんと44年前からね。 ということで今回は"マイナンバーの先輩"として色々話させてもらいましょう。 もちろん、僕が持っているのはアメリカのものだから、正確にいうと「マイナンバー」ではない。アメリカの場合はSocial Security Number(社会保障番号、略してSSN)と呼ばれている。 考えてみれば英語で「マイナンバー」とは「私の番号」という意味。"Can I have your my number?"(あなたの私の番号を教えてください)は、結構ばかばかしいセンテンスとなってしまう。日の役所の方々は英語でやり取りするときはどう対応するのかな? 時は1936年、大恐慌の真っ最中だった。ニューディール政策の一環として発足した社会保障プログラムに合わせ、SSNは発行された。当時は年金の管理用だっ

    マイナンバー歴44年の僕から一言
  • 首相談話についても、アメリカ人なので語りません | パックン(パトリック・ハーラン) | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    お待たせしました! 大好評の「むかつくアメリカ人シリーズ」第二弾! 前回は憲法や安保法案をテーマにしたが、今回は首相談話を取り上げようと思っている。また微妙な話題だからまたお断りから: まず、覚えておいてほしいのは、僕は日が大好きってこと! 大人になってこの国を選び、日に住んでいる。日人女性と結婚し、日人の子供が2人いる。そして、日に骨をうずめる! 気持ちの大半は日人だし、心から日を愛している。自分でも驚きだが、日での生活が僕の人生の半分を占める。 しかし、僕がアメリカ人であることも忘れてはならない。もちろん、過去の戦争の責任は日単独のものではない。戦前も、戦時中も、戦後でさえアメリカは山ほど悪いことをしている。この後「お詫び」の話がでるけど、「まずはアメリカからどうぞ」と言われて当然だ。当にひどかった(今もひどい)と思う。代表として心からお詫びします。 でも、僕の謝罪

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