脳と人工知能をつないで、人間が持つ能力を拡張できないか——そんな研究が世界中で進んでいるのをご存知でしょうか。すでに「念じるだけでロボットを操る」「考えていることをAIが翻訳してくれる」など、次々と驚くべき研究成果が報告されているのです。 発売前から話題となっている『脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか』(紺野大地・池谷裕二:著/12月16日発売)では、そうした最新研究を紹介しながら、人工知能を使って人間の潜在能力をどう活かしていくべきかを考えます。 この度、本書の刊行に先駆けて、東京大学教授の池谷裕二さんによる本書の前書きを、先行公開します! 人間は、自ら発明した道具で進化していく 私たちは今、人間という存在、その意味や価値が変わりつつある激動の時代を生きています。その理由の1つは、人工知能(AI)の台頭ですが、それだけではありません。本書『脳と人工知能をつないだ