1965年生まれ。87年カリフォルニア大学サンタバーバラ校(宗教学)卒。中国や日本、台湾で研究活動をした後、2002年スタンフォード大学から仏教学の博士号を取得。ミシガン大学などで教えた後、08年にハーバード大、12年から同大教授。 ロブソン教授は、日本人の精神は神道や仏教、禅の影響を受けていると指摘されていますね。 日本人には非常に長い年月をかけて築き上げてきた文化的な「価値観」があります。 例えば、私は毎夏、京都に行きますが、そこで針供養を見るたびに感銘を受けています。「モノ」は米国では簡単に捨ててもいいモノですが、日本人にとっては単なるモノではなく、精神(スピリット)が宿っているモノなのです。モノには魂が宿っている、という考え方ですね。 モノには魂が宿っているという考え方は、世界的に見て珍しいのでしょうか。 確かに「モノには魂が宿る」という表現は日本的ですね。ただ、世界を見渡してみる