これまでコンピュータの仕組みを理解するのに必要な基本的な回路について紹介してきました。これまでに見てきた回路の知識を基礎として、ここからはコンピュータの中で中心的な役割を果たす「CPU」という部品を一から設計してみたいと思います。「CPU」の構造を理解することができればコンピュータの仕組みをより深く理解することができます。 CPUとはCentral Processing Unitの略で、日本語では「中央処理装置」と呼ばれています。名前の通りコンピュータの行う作業を中心になって処理する装置です。 CPUの例としてはIntelのCore i5やCore i7、Pentiumといったパソコン用のものからPIC、H8、ARM、AVR、Z80などの比較的小さな機器制御用のものまで様々なものがあります。ここではCPUの中から最低限必要な機能だけを取り出し、できるだけ簡単なCPUを一から作ってみたいと思