受動喫煙対策を強化する健康増進法の改正が見送られた。 6月中旬の記者会見で塩崎恭久厚生労働大臣は「努力してきたが、自民党と合意に至らなかった」として、今国会(6月18日終了)での成立を断念したことを表明したが、その後、「受動喫煙の被害は科学的に証明されている。その対応も科学的に行わなくてはいけない」と強調して会見を締めた。 だが、この法案見送りが判明して以降、巷(ちまた)では喫煙者の行動を縛る“30分ルール”なるものがジワジワと広がりを見せている。東京都小金井市在住の契約社員の男性(38歳)がこう話す。 「ウチには生後7ヵ月の赤ちゃんがいます。私は1日1箱ペースでタバコを吸いますが、もちろん家の中は禁煙で、吸う時は外に出ないと妻にシバかれます。これが我が家での今までのルール。でも、6月のある日を境に“タバコを吸った後、30分間は家に入っちゃダメ!”という新ルールができました。それ以降、帰宅