送信側での準備 送信側で必要なのはSPFレコードの公開である。SPFレコードでは、そのドメインを送信ドメインとするメールが送出されるホストを宣言する。外部へ向けて送信されるメールが自ドメインのどこから送信される可能性があるか、また、どのように扱われるべきかを考えてポリシーを決定する必要がある。 例えば、まったくメールを送信する可能性のないドメインの場合、メールを送信することはないというポリシーをSPFレコードで公開する。IPアドレスベースの認証方式では受信側から見える送信メールサーバのIPアドレスが重要な認証情報になるので、メールを送信する可能性のある場合、どのホストからメールを送信する可能性があるかチェックしておく(図2)。 一般に、メールはゲートウェイMTAと呼ばれる内部ネットワークと外部ネットワークの境界線にあるメールサーバから外部に配送される。それ故、そのメールサーバが外部から見た