東京都知事選(来月7日投開票)は告示(20日)まであと1週間。じらし戦術を展開した現職の小池百合子知事が12日、ようやく出馬を表明した。2期8年の評価が問われる中、学歴詐称疑惑を再燃させたこの人に、劇場型都政の真相を聞く。元側近が垣間見た女帝のウラの顔とは──。 ◇ ◇ ◇ ──環境省の局長時代から小池知事に仕えた立場から見て、彼女にどのような印象をお持ちですか。 ひと言で表せば「優れた女優」です。その時々の課題に合わせ、一生懸命に取り組んでいるようにみせるのは本当にうまい。本心は全く違っても、心の底から真剣にやっているように振る舞える。その演技力、自己プロデュース能力は優れています。しかし、それと、政策を深く理解する能力は、また別です。 ■信念がないから政策は人気取りの手段 ──小泉政権の環境相時代は「クールビズ」で、メディアの注目を集めました。 「カイロ大卒、しかも首席」で、メディ