放射性セシウムに汚染された稲わらを肉用牛に与えていた問題で、福島県は18日、新たに県内の肉用牛農家計7戸が汚染された稲わらを与え、6都県に計411頭が出荷されたと発表した。一部の稲わらからはこれまでで最も高い1キロ当たり69万ベクレルを検出した。 福島県によると、対象農家は郡山市の2戸と二本松市、本宮市、須賀川市、白河市、会津坂下町の各1戸で、3月28日~7月6日に出荷した。稲わらは宮城、福島県の業者から購入するなどしたという。出荷先は東京199頭、兵庫192頭、群馬9頭、福島8頭、栃木2頭、埼玉1頭。 県によると、放射性セシウムを含む稲わらを与えられた肉用牛は、計14戸の農家から、今回の411頭を含め計554頭が出荷された。県は県内の肉用牛農家に出荷や移動の自粛要請を引き延ばし、汚染された稲わらを与えることを禁止している。