阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた神戸市長田区の復興再開発ビル「アスタくにづか3番館」に市が誘致し、アニメ関連店が入る商業施設「神戸アニメストリート」が6月末にも閉鎖されることが13日、関係者への取材で分かった。同施設を巡っては客足が伸び悩み、メーカーから販売を依頼された運営会社が商品の売上金などを払っていないケースが続出。「アニメで長田を盛り上げたい」として市が約6700万円を投じて開業を支援したが、オープンから2年余りで幕を閉じることになる。(若林幹夫、杉山雅崇) 施設は2015年3月、震災後ににぎわいを取り戻せない新長田駅南地区の活性化を目指し、空き区画を活用してオープン。運営は同名の会社「神戸アニメストリート」で、フィギュア(人物模型)の展示販売や動画の撮影、配信ができるスタジオ、カフェなどが入る。当初は話題を集め、イベント開催時には大勢が詰め掛けたが、平日は客の姿もまばらで、売