ポルシェ 911 カレラSと、同911 ターボSの2台を富士スピードウェイで試乗した。911はグランドツアラーといって速いペースを維持しながら長距離を走るのを得意とするモデルだが、やはり「S」が付くのはより高性能を意味している。 カレラとカレラSの最高出力を比較すると、272kW(370ps)に対して309kW(420ps)である。ターボとターボSの関係もカレラと同様。かたや383kW(520ps)とただでさえ高出力だが、ターボSではチューニングによって412kW(560ps)にまで高められている。 新世代の911はエンジンが新しくなっているのが最大の特徴だ。燃費効率(走行kmあたりのCO2排出量低減)を考慮にいれて、カレラの6気筒エンジンの総排気量が従来の3.4リッター(カレラ)と3.8リッター(カレラS)から、ともに3リッターへと縮小されたのだ。もうひとつ特筆すべき点はターボチャージャ