これはポルシェだ! ああ、なんと甘美な響きであることでしょう。ピー・オー・アール・エス・シー・エイチ、イー、PORSCHE! その強固なボディの剛性感、ステアリング、ペダルの操作系の重さ、硬めだけれど、よく引き締められていて快適な乗り心地、乾いた野太いエグゾースト・サウンド、機械としていかにも頼りになる精度の高いいいもの感、中世の甲冑をまとった騎士になったごとしの貴族感といいますかエリート感、孤高な感じ。 こうして並べてみると、いわゆるドイツものに共通する特徴になってしまうのは残念無念。固有のポルシェっぽさということについて筆者は語りたい。のだけれど、ポルシェを語るのにポルシェの名を出すことほど簡単で的確な表現方法を私はほかに知らない。 それはその通りなのである。天地真理を表現するのに「天地真理」と書くのが一番いいのである。丸い顔に愛らしい目がふたつ、丸い鼻がひとつで、口がひとつ。それじゃ
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