TIME、すなわち、時間。それが、バーバリーにおけるクリストファー・ベイリーのラストメッセージのテーマである。過去、現在、そして未来。クリストファーはなかでも遠い過去、自らが15歳だったころにまず着目し、そのストーリーを服で語り始める。 それは、ファッションが熱かった時代のこと。カラフルで奇抜なものがファッショナブルだった頃。まだデジタルは時計にしかなく、カルチャー・クラブやデュラン・デュランをカセットテープで聞いた80年代半ば。 その頃は日本でもベルボトムのなごりのあるパンツを履く人が、まだ一般的だった。パーカは学校の部活のものを着たりしたが、もっときれいな色で揃えた他校のテニス部が、うらやましくて仕方なかった──。 というような時代を感じさせる服が今、最も格好よく見える。自分が体験した過去ではなくても、なぜか懐かしく、その日に帰りたい。だからつい、ヴィンテージショップに行きたくなる。高
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