2006年5月12日、ムンバイ(Mumbai)のスラムで、排出物がそのまま池に流れ込むトイレで用を足す男性と、そのすぐそばで泳ぐ子どもたち。(c)AFP/Sebastian D'SOUZA 【10月29日 AFP】31日から4日間、インドのニューデリー(New Delhi)で「第7回世界トイレサミット(World Toilet Summit)」が開かれる。同サミットで発表予定のインドの環境専門家は、トイレを普及させることによって、病気のまん延を止めることができるだけでなく、人の排泄物を捨てに行くという嫌な仕事から下層カーストの人々を解放できると、貧困にあえぐ国民のためにトイレ整備の推進に尽力している。 ■排泄物処理は下層カーストの仕事 「汚れ」に対する恐れが根強いインドでは、数百年にわたって維持されてきたカースト制度の中で、各家庭の排泄物をバケツに入れて捨てに行く下層カースト層がもっとも忌