◆途上国の貧困撲滅は、国際社会共通の課題であり、国連のミレニアム開発目標には、極度な貧困の撲滅が掲げられている。しかし途上国の最貧層(ラストマイル)は、1日1.25ドル未満の所得で、水も電気もなく日々生きることだけに精一杯の暮らしを余儀なくされている。 ◆このラストマイルへの効率的な支援を目的に設立された米国NPO法人のコペルニクは、オンライン寄付で先進国の寄付者が途上国の最貧層を支援するサイトを運営する。コペルニクの特徴は、支援者がラストマイルの生活向上につながる革新的テクノロジーを直接選んで寄付できるところにある。革新的テクノロジーとは、子どもでも50リットルの水が運べるタンク、ソーラーランタン、高効率薪コンロなど安価でシンプル、メンテナンスも容易な製品である。 ◆現地での支援の方法においても無償で配るだけでなく可能な限り経済メカニズムを活用し、先進国の寄付者に対してもきめ細かな支援に