かなりな話題になっている著作を編集部から送っていただきました。ありがとうございます。高校生や大学受験生にはもちろん、そして若いビジネスマンが高校時代の世界史を思い出しながら読む最初の一冊としてはいい本ではないでしょうか。基本的にマクロ経済については、「アベノミクスは、政府による日銀コントロール」という政治経済的な側面が、明治以来の政府vs日銀の構図で抑えられています。また公共事業の功罪、TPPの論点と貿易自由化の成果、そして消費税の景気への影響への懸念などが、歴史的背景とともにわかりやすく整理されているところがわかりやすいですね。「安倍内閣は経済政策的には左派政権」という最近のリフレ派の中でのホットイシューについてもふれているところが、特に面白いなと思いなと思いました。また江戸時代の新井白石的な官僚政治家を一刀両断し、田沼意次ら実体経済理解派を支持しているところは入門段階の本としてはあまり