カール・ゴッチ。 1922年ドイツ生まれ。本名、カール・イスタズ。プロレスラー。 得意技ジャーマン・スープレックスホールドは「芸術」と称される。 強さにこだわりショーマンシップを排した妥協のないファイトスタイルで、プロモーターや同じレスラーからも敬遠されたことから「無冠の帝王」と呼ばれた。 1961年に初来日、アントニオ猪木、藤原喜明、前田日明らにその多彩な関節技を伝授する。 日本プロレス界に決定的な影響を与えた人物である。 プロレスファンは彼のことを畏敬を込めてこう呼ぶ。「プロレスの神様」と。 正直な人間と会うときには、ナーバスになる必要はない。しかし、プロモーターに会うときには、気をつけることだ。彼らには、二種類ある。悪いか、それ以上に悪いかのどちらか、ということだ。 夢枕獏『猛き風に告げよ 私説UWF伝』P.185 バランスも、力も、技も教えられる。しかし魂だけは教えられない。それは