5年前、横浜市の高校の柔道部員だった1年生の男子生徒が練習中の事故で脳に重い後遺症が残ったことについて、東京高等裁判所は「教師が安全について十分な指導を行っていれば事故を防ぐことは可能だった」と指摘し、学校の責任を認めなかった1審とは逆に、1億8000万円余りの賠償を命じました。 平成20年に、横浜市旭区の横浜商科大学高校の柔道部員だった1年生の男子生徒が、試合前の練習で投げられたあと倒れて、その後、脳に重い後遺症が残る事故があり、本人や家族が裁判を起こしましたが、1審は学校の責任を認めませんでした。 2審の判決で、東京高等裁判所の難波孝一裁判長は「男子生徒は柔道を始めたばかりの初心者で、練習相手とは技術や体格に大きな差があった。教師が安全について十分な指導を行っていれば事故を防ぐことは可能だったはずだが、こうした指導の形跡はなく当日も練習をみることができない場所にいた」などと指摘して、1