古代の天皇誕生から現代の日本社会までを貫く法則とは? 歴史学がたどりついた日本論の最高地点。 いつから私たちは「こんな国、こんな社会」に生きているのだろう。どうしてそれは変わらないのだろう。 まえがき 與那覇潤 第一章 古代篇 起源の天皇は女帝だった/豪族チャンピオンとしての大王/「聖母卑弥呼」は存在したか/科挙を生まなかったマルチタレント登用/はやり歌による革命と桓武天皇の純血作戦/唐物グローバリズムとクールジャパン政策の起源/平安京荒廃が生んだ「かのように」の論理/『芋粥』に見る官治国家の起源/院政がリセットした「二五年間同一内閣」/「空虚な中心」を囲んだ家産官僚/令外官の増設は温泉旅館形式/古文書が語る『文字禍』の世界 第二章 中世篇 バッファーの多すぎる国/イエ制度は自然ではない/三国志としての源平合戦/東西分割統治と道州制の起源/戦後歴史学が求めた統治権の理想/貞永式目はマグナ・