記者として駆け出しの頃、先輩記者から繰り返し聞かされたのが、「会社は人で書け」というセリフだった。会社とは、人、すなわち経営者の考えや哲学が反映された集合体に他ならない。だから、その会社について書きたいならば、まずは経営者を徹底的に取材せよ、と。 それからいくばくか経験を積んだ今、感じるのは、やはり経営者の哲学や思想は、会社の姿を如実に映し出すということだ。魅力的な経営者が経営する会社は、やっぱり面白い。 誠に勝手ながら、私の所属する日経ビジネスの使命の1つは、そんな面白い経営者を発掘し、世に紹介していくことでもあると思っている。今回は最近出会った魅力的な経営者を1人、紹介したいと思う。 岡藤正広氏、伊藤忠商事社長がその人である。 10月3日号から日経ビジネスで「伊藤忠商事・岡藤正広の経営教室」という連載の編集を担当している。コラムは読んで字の如く、大手総合商社のトップである岡藤氏に、ご自
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