昨春には全国で215店あった危険ドラッグの販売店が、ゼロになった。東京・歌舞伎町に2店舗だけ残っていたが、摘発された。ただ、危険ドラッグはインターネットを通じて今も流通しており、国や警察は、ネット上の取り締まりに力を入れ、撲滅をめざす。 警視庁と関東信越厚生局麻薬取締部は、歌舞伎町の販売店2店の実質経営者高橋弘容疑者(42)=新宿区歌舞伎町2丁目=ら3人を、指定薬物を含む危険ドラッグ1袋を販売したという医薬品医療機器法違反(販売)容疑で逮捕し、10日発表した。警視庁と厚生労働省は「国内の販売店はなくなった」と説明した。 厚労省によると、販売店は2014年3月には215店あった。若者らに乱用が広がったことを受け、国は昨年4月、所持や使用を禁じるなど危険ドラッグ規制を強化。だがその後も事件や事故が相次ぎ、麻薬取締部や警察が全国の販売店の摘発を進め、昨夏以降、店は急速に減った。 一方で、主要な入