参院選からのネット選挙解禁を迎え、ジャーナリストの佐々木俊尚氏と情報環境研究者の濱野智史氏の特別対談を3回に分けてお届けします。新著「レイヤー化する世界」で変わりゆく世界と日本の民主主義について考察を深める佐々木氏に対するのはAKB総選挙分析の第一人者でもある濱野氏。ネット世論の動向にも詳しい両氏は、今回の参院選および有権者の政治参加についてどう見ているのでしょうか。(構成:gooニュース編集部) ネット選挙解禁…盛り上がっている? −7月4日の公示でネット選挙が解禁されましたが、ネット界隈は静かなようです… 佐々木:多くの人が理想で語っているのはオバマの選挙とか、今まで情報を受信するだけだった有権者がオーガナイズされ、有権者発でコミュニティが生まれ、そこで政治家を巻き込みながら運動がどんどん起きてくるっていう、有権者そのものが発信者になってくるというイメージなんだろうけど、今のところ日本