[前編]IPv6マルチプレフィックス問題,案4の代表ISP方式は競争上問題 日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)会長 渡辺 武経氏 NTT東西のNGN(次世代ネットワーク)で,インターネット接続事業者(ISP)のIPv6インターネット接続サービスを利用すると通信に不具合が生じる「IPv6マルチプレフィックス問題」。NTT東西とプロバイダの業界団体である日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)はこの対処法について話し合いを重ねてきた。その経緯と方向性などについて,JAIPAの渡辺会長に聞いた。 NTT東西とのIPv6マルチプレフィックス問題を巡る交渉の経緯を教えてほしい。 IPv6マルチプレフィックス問題の対策として,NGN上にトンネルを確立する「トンネル方式」とNGNのIPv6アドレスを利用する「ネイティブ方式」を検討した。 トンネル方式でトンネル終端装置をISP網に設