協議が難航しているリニア中央新幹線の静岡県内の工事をめぐって国土交通省は事態の打開に向けた提案を行いましたが、静岡県はこれに同意せず、2027年の開業は一段と厳しくなりました。国土交通省は地元の市や町に提案の内容を直接、説明するなどして引き続き理解を求めていく方針です。 事態の打開に向け、10日、国土交通省の藤田事務次官が川勝知事と会談し、水資源などへの影響が軽微だと認められる範囲内で、速やかに準備作業を進めるための国の提案を説明しました。 しかし、川勝知事はこれに同意せず、作業開始は認められないという考えを改めて示し、2027年の開業は一段と厳しくなりました。 このため国土交通省は今後、地元の市や町に国の提案内容について直接、説明し、具体的にどういう不安や懸念があるのかを聞いて課題を解決したい考えです。 また静岡県に対しては作業開始の前に必要な協定の締結をめぐる課題を話し合うなどして引き