いよいよ21日に最終回を迎える、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」だが、7日放送の回に登場した勇猛な武将、吉弘統幸(よしひろ・むねゆき)がちょっとした話題になった。的場浩司が好演したこともあり、「あのカッコいい武将は誰?」と視聴者が反応したのだが、よほどの歴史好きな人でなければ、統幸の名を知らなかったのかもしれない。 吉弘氏は、鎌倉時代から代々大友氏に仕えた一族で、養子に出たために名字こそ違うが、高橋紹運(じょううん)や立花宗茂(むねしげ)といった名将を輩出している。統幸は、耳川(みみかわ)の戦いで戦死した父・鎮信(しげのぶ)から15歳で家督を継ぎ、斜陽となった大友家を宗茂らとともに懸命に支えた。 主君の大友義統(よしむね)が豊臣秀吉の配下となり、文禄の役で朝鮮に渡った統幸は、大活躍を見せたものの、義統が敵前逃亡の罪を犯したために大友氏は改易となってしまう。主君のリストラで職を失った統幸に救い