地球の平和を守る正義の味方、ウルトラマンは言わずとしれた国民的キャラクターだ。その人気は今でも健在。今年9月に公開されたシリーズ最新映画『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』は、ウルトラマン、ウルトラセブンなど往年のヒーローとウルトラマンティガ、ダイナ、ガイアといった平成生まれのウルトラマンが共演し大きな話題を集めた。興行収入8億円超はウルトラマン史上最大のヒット作となっている。 だが、この映画の製作が動き出した1年前。ショッキングなニュースが流れていた。「円谷プロ身売り」。ウルトラマンの生みの親という栄光の陰で、資金繰りに苦しみ、倒産寸前に追い込まれていたところを、テレビCM制作大手のティー・ワイ・オー(TYO)に買収されたのだ。「信じられない」「これからウルトラマンはどうなるのか」。あらわになった名門プロダクションの惨憺(さんたん)たる姿に、ファンの悲鳴が上がった。 円谷一族の絶対王政、1話制
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