建築家・後藤慶二の代表作「豊多摩刑務所」正門が取り壊しか。現在、中野区が意見を募集中東京都中野区にある豊多摩刑務所正門。建築家・後藤慶二の代表作であり、大正期の日本のモダニズム建築を代表するこの建築のあり方について、中野区が意見を募集している。 豊多摩刑務所の正門 出典=ウィキメディア・コモンズ 東京都中野区新井3丁目(旧・東京府豊多摩郡野方村)に1983年まで存在した「豊多摩刑務所」。豊多摩監獄や中野刑務所の名でも呼ばれた同所は、おもに治安維持法によって弾圧された大杉榮、小林多喜二、中野重治、三木清をはじめとする様々な文学者、評論家、学者らが収監された場所として知られる。 また、構造と意匠の統一を目指す「真善美」を標榜した建築家、後藤慶二(1883〜1919)の設計による同建築は、大正期の日本のモダニズム建築を代表する作品としても名高い。 現在はレンガ造りの正門1棟のみが残されているが、