クドカン『いだてん』が投げかけた2020東京五輪と日本への痛烈批判「いまの日本は、あなたが世界に見せたい日本か?」 宮藤官九郎が脚本を担当した大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(NHK)が最終回を迎えた。 最終回は、1964年東京オリンピック招致の立役者である田畑政治(阿部サダヲ)を中心に、開会式から閉会式にいたるまでの大会期間を中心に描いた。 これまで登場してきたキャラクターも顔を揃え、第1回とも話がつながってくる、ファンには涙なくしては見ることのできない最終回だったが、宮藤が1年かけて視聴者に伝えようとしていたことがよくわかる、非常に興味深い最終回だった。 その象徴が、閉会式の様子を涙ながらに見る田畑の脳裏に浮かんだ、ある回想シーンである。 よく知られている通り、1964年東京オリンピックの閉会式はそれまでの慣例を打ち破るものだった。 参加人数が膨れ上がった、大会終了で開放感