全盲男性、78歳で博士号=「多くの人の刺激に」−点字学び11年かけ・関西学院大 78歳で博士号を取得し、妻の芙佐子さん(右)や指導教官らに祝福され笑顔を見せる森田昭二さん(中央)=17日午後、兵庫県西宮市の関西学院大 64歳で失明した後に点字を学び、盲人福祉について研究を続けてきた兵庫県西宮市の森田昭二さん(78)が17日、関西学院大学大学院で博士号(人間福祉)を授与された。社会学部の聴講から博士号の取得まで11年。「自分の姿が目の不自由な人だけでなく、多くの人の刺激になれば」と、今後も大学に残り研究を続けるつもりだ。 森田さんは京都大文学部を卒業し、大阪教育大付属池田高校などで国語教師として勤務した。生まれつき視力が弱かったが、38歳のときに白内障の手術を受けた後、視力はさらに低下。教科書などが読みづらくなり55歳で退職、64歳で完全に失明した。 その後、白つえの使い方や日本語や英語