総務省は9月28日、「非常時における事業者間ローミング等に関する検討会」の第1回会合を開催した。今回の会合では検討会の開催要項と検討すべき事項の確認と、業界団体や大手キャリアからのヒアリングを実施した。 検討会の概要 この検討会は2022年7月に発生したKDDIと沖縄セルラー電話の通信障害をきっかけに、災害や設備故障など非常事態が発生した際に、他の携帯事業者の通信ネットワークを利用する「ローミング」を行う制度を整備するかどうかを議論するために発足した。 非常時のローミングに関する議論は、2011年3月に発生した「東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)」を受けて行われたことはある。しかし、当時は事業者によって通信規格が異なる状況だったこともあり、具体的な検討は進まず議論はフェードアウトしてしまった。 →大規模災害等緊急事態における通信確保の在り方に関する検討会(総務省) ある携帯キャリアの基地