アトラスの完全新規IP『メタファー:リファンタジオ』をクリアした。まず、結論から書くと王道ファンタジーRPGとして素直に面白かった。2024年に出た作品の中でも、かなりの上位に入るRPGなのは間違いないだろう。 難易度HARDでクリアしたが、濃密な80時間以上の旅(体験版10時間と合わせての計算)だった。三連休をゲーム漬けにして、平日の睡眠時間を削りながらプレイさせる力は、間違いなくアトラスのRPGだ。大きな悲しみと諦観を抱きながら遊ぶ「作り手に失望する」ような感覚はなかった。 細かい粗やシナリオ面での気になるところや、ややパターン化したサブダンジョンの省力化といった目につく部分はあるものの、押し切る勢いはある。 ひと言で表すなら「商業としてのゲームで最適解をはじき出すのがうまい」と言えるだろう。これは『ペルソナ3』以降の橋野桂氏のゲームの特徴でもある。アトラス的な尖り方を残しつつ、商業と