Jリーグで多くの観衆の前でプレーしていた経験を持ちながら、アマチュアリーグでのプレーを選択する選手が多くいる。関西リーグ1部からJリーグ入りを目指す奈良クラブには柏、仙台などで活躍したDF岡山一成、鳥栖、仙台、横浜FCを渡り歩いたGKシュナイダー潤之介が所属している。なぜプロがアマリーグで現役を続けることを選択したのか。思いや現状を聞いた。 ◇ ◇ 更衣室はテント状の簡単なスペースだけが用意されていた。ホワイトボードやマットなどチームで使う用具も選手それぞれが分担して運ぶ。岡山、シュナイダーに話を聞いた9月28日、奈良クラブは全日本社会人選手権の2回戦を戦い、サウルコス福井に延長戦の末、1−0で勝利した。勝利を喜ぶ暇もなく、選手たちは後片付けをしながら、クールダウンを行う。 この日、出場がなかった岡山は「僕の力を見せるのはまだ先ですよ」と笑っていた。「それぞれの地域のチームとの戦い
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