JR北海道は9日、今年1月の列車運休本数が昨年同月の2.4倍に当たる692本に達し、1月としては過去10年で最悪だったと発表した。主な原因は線路を切り替えるポイントが動かなくなるトラブル(不転換)で、今年のように局地的な大雪が頻発した場合の抜本的な改善策はないという。 JRによると、ダイヤの乱れは1月6日ごろから多発。岩見沢市の24時間降雪量が37センチとなった16日には、岩見沢-江別間を中心に269本が運休し、この日だけで10年1月の運休本数(284本)とほぼ同じだった。 JR北海道は、雪で渋滞や事故が多くなる道路よりも列車は安全で確実だとして「冬こそJR」と書かれたポスターを張るなどPRしているが、今年はポイントの不転換に泣かされた。周囲に▽圧縮した空気で雪を吹き飛ばす除雪装置▽ポイントの下に雪を落とすピット式融雪装置▽パネルヒーター--などの設置を進めているが、短時間のドカ雪には対応